人間関係が原因で退職していても採用される転職面接の答え方

転職の面接では、かならず「前の会社の退職理由を教えてください」と問われます。

このとき「人間関係が原因で前職を辞めた」とストレートに回答してしまうと、面接官にあまり良い印象を与えません。

なぜなら「本人の性格が未熟だからではないか」「対人能力が低いのではないか」「自社に入社しても、人間関係の問題を起こす人ではないか」と思われてしまうからです。

前職を短期間で辞めているのであれば、なおさらあなたを見る面接官の目は厳しくなります。

そのため、一般的には転職面接において前職の退職理由に「人間関係」を持ち出すのは避ける方が無難だとされています。

しかし、本当に人間関係が原因で辞めたのであれば、嘘の理由でごまかさず、正直に伝えることも重要です。嘘の理由は必ず相手に伝わるからです。

さらに、嘘の理由は退職理由として弱くなりがちです。そのため「どうしてそんな理由で辞めるのか?」という疑問を面接官に持たせてしまうため、逆に採用で不利になることがあります。

本当に人間関係が原因で前職を辞めたのであれば、正直に答えましょう。しかし、あなたの対人能力には問題がないと思ってもらえるように回答しなければいけません。

また、前職の経験を糧に成長したことや、次の職場では良い人間関係を作る意欲があることを伝えることも大切です。

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対人能力には問題がないことをアピール

採用側の面接官は、あなたが良好な人間関係を構築できる人かどうか、冷静に厳しく見ています。なぜなら、どのような業種・業態の会社であっても、人間関係をうまく作れる人でないと困るからです。

例えば、一人で作業を行うように思われがちなプログラマーのような仕事であっても、実際は高度な対人能力が必要です。

システム開発は一般的にチームで行うため、チーム内での情報共有、進捗状況の確認、依頼者の希望の伝達など、日常的にいろいろな人とコミュニケーションをとる必要があります。

そのため、プログラマーのように一人で作業を行うように思われがちな仕事であっても、実は人間関係をうまく作ることができる人が強く求められるのです。

会社によって社風や雰囲気の違いはありますが、既存の社員とうまくやれそうな人材でないと、面接官は採用を躊躇します。

また、会社にはそれぞれ取引先やお客様がいます。それらの人とも良好な関係を作ってもらわなければなりません。

あなたの前職の退職理由が「人間関係がうまくいかなかった」のであればなおさら、現在のあなたには人間関係を作る能力(対人能力)には問題がないことをアピールしなければいけません。

実際、転職面接の場面では、面接官に前職を辞めた理由を高確率で聞かれます。これは、あなたの退職理由に関する事実を知りたいから聞くのではありません。

退職理由を聞きながら、あなたの人柄や対人能力を把握しようとしているのです。

前職の社員の悪口を言わない

前職の退職理由が人間関係の場合、「前の職場にひどい上司がいた」「いじめを受けていた」「パワハラを受けていた」と主張する人がいます。

前職でいじめやひどいパワハラがあって離職したのであれば、面接の場面で事細かに伝えたくなる気持ちはわかります。

しかし、前職の社員を悪く言うのはやめましょう。面接の場面で悪口を言うと、あなたに人を悪く思う癖や考え方があると思われてしまいます。

採用側面接官は「もしこの人が自社に入社したら、うちの社員や会社についても同じように悪く思うのだろう」と不安になってしまいます。

例えば、悪口ばかりの内容であると以下のようになります。

前職では、上司がいつも感情的で困りました。特に朝などは声をかけても無視されました。

重要な会議の前は特にイライラしていて、「書類が整っていない」「準備が足りない」と、細かいことですごく怒るのです。

あるときは、私の作った会議資料に誤字があったというだけで、バインダーで頭をたたいて「おまえ馬鹿か」と怒鳴ってきました。ひどいパワハラですよね?

でも、会社側もこういったパワハラ上司に対して何も対処してくれません。他の人に相談しても、誰も何も言ってくれないのです。

あまりにもひどい上司に疲れ果ててしまい、退職を決意しました。

私のほかにも、この上司のせいで辞める社員がたくさんいたみたいです。

これでは、あまり良い印象を与えません。そこで、前職の社員との出来事を話す必要がある場合は、自分の主観(自分はこう思うといった、自分だけの意見)や感情を入れずに、事実だけを述べるようにしましょう。

先ほどの例であれば、以下のように修正できます。

前職の上司は感情的なところがあり、特に重要な会議の前は神経質でした。

一度、私の作った会議資料に誤字あったことを理由に、私の頭をバインダーでたたかれたこともあります。会社にも、一応その事実を伝えましたが特に問題行為ではないという扱いでした。

私以外の社員も同じような経験をしていて、そのため退職した人は今までに7人いました。

このように、主観をできるだけ控え目にして、事実だけを端的につたえるようにしましょう。そうすることによって、あなたが人のことを悪く思う癖や考え方を持っていない、ということが理解してもらえます。

表情、態度、口調には細心の注意を払う

さらに面接時では表情や態度、口調も見られています

話しの内容も大切ですが、それ以外の要素も重要です。対人能力とは、会話の内容だけではなく、その人の人柄をあらわす見た目や印象を含むからです。

表情は、できるだけにこやかになるように工夫しましょう。目つきは上目遣いにならないように注意します。

口角を少しあげておき、穏やかな表情を心がけます。

また、注意点もあります。

面接の場面ではハキハキ答えるのが基本といわれています。しかし人間関係を理由に前職を退職している人は、あまりハキハキ答えすぎると「性格がきつそう」「自己主張が激しそう」「感情的になりそう」と捉えられることがあります。

そのため、以下のようなことにも気を付ける必要があります。

早口にならないように

面接の場面ではただでさえ早口になりがちです。

早口だと、せっかちで感情的になりやすい印象を与えます。一言一言をかみしめて話すようにしましょう。

回答はワンテンポ置き、穏やかに話す

質問されたことへの回答をするときは、面接官の質問内容を聞き終えてからワンテンポ(2秒くらい)おいてから話し始めましょう。

質問が終わってすぐ回答しはじめると、勝気で興奮性が強い印象を与えます。

高い声は感情的に伝わりますので、穏やかな低めの声を意識しましょう。

「でも」など否定的なワードは控えめに

聞かれたくないことを聞かれたり、事実でないことを確認されたりすると、どうしても「いいえ!」と強く答えてしまいがちです。

くわしく事情を話したいときには「○○○でした。しかし、……」と、つなげてしまいがちです。

ただ、こういった否定的な印象を与える言葉は、自己中心的で幼児性が強い、あるいは言い訳がましいといった印象を与えます。

まずは、相手の質問や疑問を「はい、その通りです」などと、一旦肯定した後に「その件で、実は私は○○○……」といったように続けましょう。

人間関係を構築できる能力があると伝える

「あなたが前職を人間関係が原因で辞めたという事実」に対して、転職面接での採用側面接官はそれほどこだわっていません。なぜなら、多くの人の退職理由が人間関係によるものだからです。

それよりも、面接官は「現在のあなたが対人能力を身に着けているのか」ということに興味があります。

入社した後に、自社の社員やお客様とうまくやっていける能力があるのかを知りたいのです。

どの職場にも難しい人がいますし、相性が合わない人はいるものです。そのような環境に入っても、あなたが過去の経験から人間関係の作り方を学んでいて、対処できる人であると判断されなければいけません。

そうしないと、採用されることはありません。

過去に人間関係で何を学び、どう活かすか

それでは、どのようにして人間関係での退職を採用担当の面接官に伝えればいいのでしょうか。このとき、前職で人間関係に苦しんだ経験のうち、あなたの糧になっているものを探しましょう。

厳しい上司、仕事を教えてくれない先輩、いじわるなことを言ってくる人、協力してくれない同僚など、会社にはさまざまな人がいます。

いろんな人がいて、辛い経験をしたかもしれません。それだからこそ学ぶことができたこともあったはずです。

それを洗い出してみましょう。

過去の学びは、今後の仕事で活かすことができる「アピール材料」にすることができるはずです。たとえば以下のようになります。

前職では、上司がとても感情的な人でした。その日の気分によってひどく怒鳴られることがありました。

最初は我慢するしかありませんでしたが、私の声のかけ方のタイミングによって、とても機嫌が悪くなるときがあれば、感情的にならずに返事をしてくれるときがあることに気づきました。

「朝早くに業務の確認をすると不機嫌になる」「会議の前に細かい相談をするとすごく怒られる」といったようなパターンがあることがわかりました。

そのため報告や相談があるときは、上司の行動パターンをしっかり把握して、相手の多忙でない時間に声をかけるなど工夫をしました。

この経験から、人間関係では相手の都合や気持ちを考えて、相手に合わせた言動をすればうまくいくことを学びました

このように、感情的ですぐ怒鳴る上司のもとで、「仕方がない」「あの人が悪い」と他人のせいにはせず「相手の都合や気持ちに配慮する」といった人間関係上の工夫をすることができるようになったわけです。

こういった人間関係上の困難の中に学んだことは、今後の職場で働くときに活かすことができるはずです。

次は人間関係問題で辞めない覚悟を伝える

前職は人間関係が原因で辞めたとしても、次の職場では辞めないという覚悟を伝えましょう。
採用側の面接官は、「自社に入社しても、また人間関係が原因で早期退職してしまうかもしれない」と不安に思っています。
そのため、前職は特殊なケースであったことと、過去から人間関係の問題に対処することを学んだことを伝えていきます。

前職は特殊なケースと主張する

前の職場の人間関係では、仕事を継続することができなかったほどの事情があるわけです。

そのため、その事実を伝えましょう。

その際は感情的になったり、前職の社員の悪口になったりしないように注意します。たとえば以下のようになります。

上司は、感情的になるとバインダーで頭をたたいたり、書類を投げつけたりする人でした。

少しでも意見すると、「もうお前には仕事をやらない」などと言われることもあり、毎日がとても苦痛でした。

私以外の社員も、同じような被害にあっていました。

このように、明らかに問題がある人が職場にいた場合は、かなり特殊なケースと言えます。

こういった事実があるならば、採用側の面接官にきちんと伝えましょう。

面接官に「この人が人間関係に耐えきれず退職を選んだのも無理はない。自社はそのような特殊な人はいないから、大丈夫だろう」と思ってもらう必要があります。

他にも、特殊なケースとしては「暴力をふるう人がいる」「金銭を奪う、借りて返さない人がいる」「違法行為をする人がいる」などがあげられます。

次に活かす意欲を見せる

次に、たとえ問題のある人が職場にいたという特殊なケースであっても、自分なりに人間関係の問題を対処する技術を身に着けてきた経験をアピールしましょう。

次の職場では同じ失敗はしない意欲を見せます。

たとえば以下のようになります。

人間関係では相手の都合や気持ちを考えて、相手に合わせた言動をしなければうまくいかないことを学びました。

思えば前職での私は、自分のことで精いっぱいで自己中心的だったと思います。

上司の事情を察するという配慮ができませんでした。

こうして人間関係を悪化させてしまったのは、退職に至った原因の一つです。今後は、前職での失敗を繰り返さないようにしたいと思います。

人間関係はお互いへの思いやりがベースにあると思います。

御社とご縁があった場合は、社員の皆さんがどのような考えで業務にあたっているかを察するように努めて、協力していきたいと考えています。

職場での人間関係の問題は、どこに行っても必ずついてまわります。

いい人しかおらず、自分と相性が合う人だけに囲まれる職場など存在しません。

採用側の面接官も、あなた自身が人間関係を良好にしつづける意欲と能力がなければ、結局どこへ行っても同じことを繰り返すということを知っています。

そのため、前職を人間関係が原因で辞めていると、転職面接の際、面接官から厳しく観察されます。

しかし、事実を隠したり嘘をついたりするよりも、あなたが職場の人間関係の問題を他人事にせず、自分の問題として向き合ってきた姿勢を見せる方が、ずっと印象がよくなります。

過去の職場では人間関係でうまくいかない経験があっても、自分で乗り越え学んできたことを活かし、次の職場では良好な関係を築けることを誠実に伝えるようにしましょう。

そうすれば面接官にも「過去の経験からいろいろ学んできたようだ。それなら、今後は人間関係の問題ですぐに辞めてしまうようなことはないだろう」と理解され、採用を勝ち取ることができます。


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