「人の気持ちに寄り添う仕事」単体での求人はほぼ無い

向いてる仕事

人の気持ちに寄り添う仕事がしたい。もしあなたがそう思っているのなら、ぜひやって欲しいと思います。

 

「人の気持ちに寄り添いたい」という気持ちがすでに才能

現代では、楽な仕事がしたいとか威張れる仕事がしたいと思っている人もいるなかで、人の気持ちに寄り添ってあげたいという気持ちを持っているというのは、それだけでも特殊な才能があるわけですからね。

 

寄り添ってもらいたい人はたくさんいますので、ニーズもあると思います。

 

とはいえ、ただ人の気持ちに寄り添うだけなら、傾聴ボランティアなど、無料であればたくさん募集がありますが、人の気持ちに寄り添うことでお金を頂く「仕事」となると、それほど多くないのが現実です。

 

「人の気持ちに寄り添う仕事」の求人の現実

人の気持ちに寄り添う…で求人情報を探してみると、一番に出てくるのは占い師のバイトですね。

 

たしかに占い師は、相談してくる人の気持ちに寄り添って、この人が今何に苦しんでいるのかを「当てて」、その苦しみを取り除くためにどうしたらいいのかを助言する仕事です。

 

もし占いの技術があるなら、占い師が一番ニーズもあり、お金も稼げる仕事だと思います。

 

あと、「精神保健福祉士」という仕事なら、求人情報サイトには募集がかかっていますね。

 

この仕事は、精神疾患がある人や発達障害を持つ人の生活を援助する専門職です。

 

主に医療施設や介護施設に所属して、精神疾患がある人に寄り添い、生活や就業を支援します。

 

本人だけではなく、その家族の心理面でのケアも仕事の一つに入るでしょう。

 

「カウンセラー」と名のつく求人は、カウンセラーではない

また、人の気持ちに寄り添う、とイメージすると心理カウンセラーが思い浮かびますが、この仕事は企業からの求人はほぼありません。

 

まれに、医療施設が求人に出している心理カウンセラーの仕事がありますが、採用される条件は、公認心理士、臨床心理士、精神保健福祉士の有資格者が多いです。

 

民間のカウンセラー資格でOKという求人はほとんど見かけません。

 

たまに民間資格でもできます、という求人を見つけて詳細を調べてみると、それは本来のカウンセラーではなく、美容接客業とか苦情の受付係とか…

 

要するに対人サービスの仕事であることがほとんどです。

 

たしかに、カスタマーカウンセラー(苦情受付)とかビューティカウンセラー(化粧品の販売職)とか、セッティングカウンセラー(受付係)という仕事でも、お客さんの何らかの気持ちに寄り添う仕事には違いはなく…

 

例えばお客さんの「苦情」という気持ちに寄り添う仕事が苦情受付係りだし、お客さんの「キレイになりたい」という気持ちに寄り添うのは化粧品の販売職でしょう。

 

年を取って身体が動かない、辛いという気持ちに寄り添うのが介護士だし、身体が病気で苦しい気持ちに寄り添うのは看護師です。

 

純粋な「人の気持ちに寄り添う仕事」の求人はほぼ無い

このように、人の気持ちに寄り添うことが単体で仕事になるわけではなく、何か別の業務が本来の仕事で、「人の気持ちに寄り添う」はその仕事にくっついている付属業務、というのが現実だと思います。

 

もし人の気持ちに寄り添うことだけを仕事にしたい場合は、企業に雇われて働くことは難しいと思います。

 

企業や医療施設が求める人材は、人(お客さんや患者さん)の気持ちに寄り添うだけの人を雇う余裕はないし、企業や医療施設は別の本業があって、それを担ってくれる人材が必要だからですね。

 

それでも、他の業務の「付属」として人の気持ちに寄り添うのではなく、人の気持ちに寄り添うことだけをしたいのなら、業務委託という形でカウンセラーを行うか、自分で集客して、相談業を行うか、どちらかだと思います。

 

業務委託系のカウンセラーとは、最近増えている「オンラインカウンセリング」を提供している業者さんに、カウンセラーとして登録して、お客さんを回してもらうことです。

 

これは自分で集客しなくて良いメリットはありますが、登録に際して条件が厳しい場合があるので注意です。

 

カウンセラー資格が必要とか、年間カウンセリング実績〇〇件以上とか。

 

あと、顔写真を提供して、その業者のウェブサイトに顔をさらさないといけないとか……

 

いろいろ業者側は厳しい条件を提示してきますが、そもそも業務委託というのはそういうものですから仕方がありませんね。。。

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