人には、ある程度の性格的個性があります。
しかし、この性格的個性が極端なため、付き合い方がとても難しい人たちを、人格障害(パーソナリティ障害)といいます。
その中でも、職場に一定数以上いて、かつ非常に迷惑なタイプの人格障害に「自己愛性人格障害」があります。
これらの人が職場にいると、周りの人は搾取されたりモラハラの被害にあったりします。
さらに、無防備に関わっていると、うつ病などの精神疾患に罹る人もいるため、注意が必要です。
今回は、職場の「自己愛性人格障害」を理解して被害を最小限に抑える方法について解説します。
自己愛性人格障害とは
自己愛性人格障害とは、自分は誰よりも優れていて、特別に扱われるべき存在であると本気で思っている「肥大した自己愛」を抱える人です。
それに加え、他人の気持ちには全く無頓着で、共感性がほとんどありません。他人とは自分の利益のために利用するだけの存在であり、平気で人から搾取します。
かといって、本当に自分に自信があるかといえば実は逆です。
自己不信感、劣等感が強く、他者を信じることもできません。
内心は非常に弱いため、無意識のうちに「自分は特別で誰からも愛される」「自分は万能だ」と思い込むことで、心のバランスをとっています。
こういった心の偏りのため、異常に褒められることにこだわったり、過度に注目を集めようとします。
そして、ささいなことであっても自分を否定されたり、指導されたりすると、怒りを抑えることができません。
自己愛性人格障害について、精神医学会では以下のように定義されています。
1. 自己の重要性に関する誇大な感覚。
2. 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
3. 自分が”特別”であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人たちにしか理解されない。または関係があるべきだ、と信じている。
4. 過剰な賞賛を求める。
5. 特権意識。つまり特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由無く期待する。
6. 対人関係で相手を不当に利用する、つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する。
7. 共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない。またはそれに気づこうとしない。
8. しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
9. 尊大で傲慢な行動、または態度。
職場でもこのタイプは大変多く見られますから、あなたの身近にも一人二人はいるのではないでしょうか。
そして、むしろ「そとづら」は良く社交的でエネルギッシュであるため、ある程度の成功を収めていることがあります。
そのため、企業の経営者や重要な役職を持つ管理職となっている自己愛性人格障害の人も多いです。
一方、彼らの部下になっている人は、何の知識もなく彼らと付き合っていると、利用されたりモラハラやパワハラの被害者となってしまいます。
自己愛性人格障害のターゲットとなり、搾取されたりいじめられたりしつづけると、うつ病などにかかってしまうこともあります。
そのため、もし職場に思い当たる人がいるのであれば、以下のことに気を付けて自分の身を守るようにしてください。
自己愛性人格障害との付き合い方
自己愛性人格障害の人が職場にいて、何の身構えもなく付き合っていると、あなたは確実に彼らに搾取され利用され、価値がなくなると捨てられてしまいます。
また、気に食わないことを不用心に言ってしまうことで、攻撃を受ける羽目になり、モラハラやパワハラの被害者になることもあります。
自己愛性人格障害の人たちの特徴やその背景となる心理を理解しておくと、被害を受けないためにどう振舞ったらよいかがわかります。
自己愛性人格障害の人は、他人がどれほど彼らを「良い人」「まともな心を持つ人」に変えようとしても、変わることはほぼ期待できません。
そのため、これらの特徴を持つ人とは、極力関わらないというが一番の方法です。
悪質な自己愛性人格障害者からは距離を置き、できれば異動したり転職したりして接する時間を減らすのが一番です。
しかし、そう簡単にはいかない人もいるでしょう。
その場合は、彼らの特徴を把握しておき、その都度背景心理を読みながら対応するようにしてください。
自慢話が多い、自分の話だけを長々とする
自己愛性人格障害の人は、他人から良く思われることに非常にこだわるため、第一印象はとても良い人が多いです。
明るく話題が豊富で、初対面では色々と面白い話をして笑わせてくれることがあります。
それは、自分を実態以上に良く見せようと「いい人」を演じているからです。
また、自慢話が多いのも特徴です。
ありがちな自慢話は、「〇〇(有名人)と知り合い」「自分は一流の店を知ってる。今度連れていってあげる」といった話題です。
あるいは、ブランド品や高額な車、横文字の資格など、持ち物を披露してくることもあります。
いずれにせよ、これらもすべて自分を実際より良く見せようとするためのアイテムだからです。
また、自分のことを長々と話します。人の話は途中で遮り、自分のことに話を戻そうとします。
とにかく自分のことを聞いて欲しくて仕方がない様子に、周りの人は辟易しますが、相手がどう感じているかには関心がないため、本人は悦に入っています。
口先で称賛し調子を合わせる
自己愛性人格障害の人の長い自慢話などには極力付き合ってあげて、できれば称賛してあげましょう。
最初に「何だか異常にハイテンションな人」「話題が豊富で面白いが、演技しているようで信用できない」と感じると思います。
そのときに、「ふぅん、それで?」「それがどうかしましたか?」「本当なんですか?その話」といった態度を取ってしまうと、「こいつは私の偉大さが分からない奴だ、気に食わない」と思われてしまいます。
自己愛性人格障害は、気に食わない相手がいると、いじめの対象にしてきます。
そのため、できれば彼らの壮大な話題や自慢話に付き合ってあげてください。
「そうですか!すごいですね」「そんな有名店を知っているなんて、すごいですね!ぜひ連れて行ってください」など、調子を合わせておきましょう。
そうすることで、「こいつは私の偉大さが理解できる奴だ」という評価になります。
ただし、心から心酔してしまったり、関係を深めてしまったりしてはいけません。
あくまで、口先を合わせておくということです。
恩を売る、世話を焼いてくる
自己愛性人格障害の人は、まだ関係が深まっていないときなどには、頻繁に世話を焼いてくれたり、頼んでもいない仕事を手伝ってくれたりして、恩を売ってきます。
これは一見、親切心からのものと間違えやすいですが、実は恩を売っておいて、後から利用するために行われています。
また、多数の人がいるところで、大げさに「お前のことは俺が何とかしてやる」「〇〇をやっておいてやるから、安心してよ」などと言って、自分のやさしさや面倒見の良さをアピールします。
当然、周りの人の目を意識してのことです。
これは、他人から評価されている自分はいかにすばらしいかといったことを、周りにもアピールしたいし、自分自身でも満足したいためです。
しかし、口ばかりで内実は大したことはしてくれません。
あるいは人目がなくなると、「任せておけ」といったはずなのに何も手伝ってくれないということもあります。
感謝だけはして、恩は買わない
自己愛性人格障害の人が、恩を売るのは後から利用するためです。
そのため、恩を受けてしまうと、知らず知らずのうちに後から「ああしてやったんだから、こうしろ」というように、心理的に支配されてしまいます。
あるいは、周りの人に対して「あいつは、恩をあだで返す」「手伝ってやったのに、お礼もしない」などと吹聴して、追い込まれることもあります。
そのため、できるだけ感謝をして好意(と演出されているもの)だけを受け取り、実際にはあまり頼らないようにしましょう。
罪悪感や羞恥心をあおり、心理操作しようとする
自己愛性人格障害の人は、相手をコントロールして自分の都合の良いように利用しようとします。
そのときよく使われる手法が、相手の罪悪感をあおったり、恥をかかせたり、不安な気持ちにさせたりする方法です。
たとえば、「あなたのこと、部長がすごく怒っていたよ。でも私がしっかりフォローしておいたから」と、他者の名を語って、不安をあおります。
あるいは「みんながあなたの仕事ぶりがダメだって言ってる。だから、私の言うとおりにやった方がいいってアドバイスしているんだよ」など、自分の意見がまるですべての人の意見であるかのように迫ってきます。
罪悪感や不安感を持つと、人は誰かの意見に従いたくなってしまうものなのです。
それを無意識に利用して、相手をコントロールし、自分の思い通りに動かしてしまうというのが、自己愛性人格障害のやり方です。
自分の軸を持つ、人の話を鵜呑みにしすぎない
難しいことかもしれませんが、これらの人に心理操作されない究極の方法は、自分の軸を持つということです。
「誰に何を思われても、自分はこれで良い」「批判されても、怒られても、それを自分自身で受け止めることができる」という心の軸を持つことです。
こういった軸を持っていれば、自己愛性人格障害者がいくら罪悪感や不安感を植え付けてコントロールしようとしても、それをはねのけることができるはずです。
日頃から、自分の仕事にプライドを持つことや、職場の人たちとの良い関係を築いておくといった基本的なことが、一番の対策法となります。
また、安易に人の意見を鵜呑みにしないことも大事です。
特に自己愛性人格障害者は話が巧みで、かつリアルであるため、無防備で聞いているとうっかり信じてしまいます。
しかし、「この人の言っていることは本当なのだろうか?」と、一旦冷静に聞くことによって、ある程度真偽がわかるようになります。
見栄えの良い仕事はするが地味な作業は人に押し付ける
自己愛性人格障害の人は、見栄えが良く派手な仕事は率先して行います。
人前で成果を発表するようなプレゼンの仕事や、簡単なコンサルティング、パフォーマンス主体の説明会などです。持ち前の演技性と饒舌さで高評価を得ている人もいます。
一方、地味で誠実性や確実性が必要な仕事は、面倒がって、人に押し付けて逃げる傾向があります。
特に、地味ではあっても根気がいる作業や、失敗が許されない仕事、考えて対応する必要がある仕事、人への思いやりや共感が必要な業務を苦手とします。
こういった仕事が回ってきた際には、自己愛性人格障害の人は、うまく言い訳をして目下の人にやらせ、逃げてしまいます。
あらかじめ役割分担する
この手の人が同僚であれば、あらかじめ役割をしっかり決めておき、勝手に逃げられないようにしておくことです。
「ここまではあなたの責任」と線引きをしておき、誰かに押し付けることを許さないようにします。
もちろん、「お願いだからやっておいてよ」という依頼にも、断固として断るようにします。
ただ、上司であるとなかなか役割分担もしづらく、仕事も断りづらいので難しいところです。
とはいえ、最初に責任の所在をはっきり文書などにまとめておくとか、責任の範囲以上に面倒なことを押し付けられても、こちらの方から逃げてしまうなど、あらかじめ計画しておくことです。
そうすれば「なぜかわからない間に押し付けられていた」ということを減らすことができます。
他者のアイディアや手柄を奪う
自己愛性人格障害の人は、他人のアイディアを盗んで自分のものとしたり、誰かの意見をまるで自分の意見のように主張したりすることがあります。
また、他部署と共同で行った事業であっても、まるで自分だけが貢献したかのようにアピールし、人の手柄を奪って自分だけ出世しようとする人もいます。
記録を残し、職場の他の人と共有する
もし身近に自己愛性人格障害らしき人がいるのであれば、いつアイディアや実績を盗まれてしまうかわかりません。
そのため、今行っている仕事については、あなた自身が携わっているという証拠を、いたるところに残しておいてください。
文書にはすべて自筆のサインをしておくとか、報告や連絡は色々な人に自分自身で行う、などです。
文書の改ざんをされる可能性があるなら、改ざん防止処理を施したPDF文書で残しておくとか、他の社員とも情報を共有し、その仕事の責任と実績の所在をはっきりさせておくようにしてください。
上司が自己愛型であったとしても、上司のその上の上司にも同時に報告書をあげておくなど、対策をしておきましましょう。
自分の「優位性」を強調し支配しようとする
自己愛性人格障害の人は、常に自分と他人のどちらが上でどちらが下か、という判断をしています。
自分の心を支えるためには、いつも「誰かより少しでも勝っている」という実感が欲しいためです。
そのため、勝ち負けにこだわります。
しかし、正しい努力によって人に勝とうとする正常な競争心ではなく、意味のない優位性を主張して相手を支配下に置こうとしたりします。
たとえば、たいしたこともない役職名や持っている資格名、学歴、年上であることや入社年数が長いことで相手を威圧するなどです。
また、相手を陥れて自分を優位に立たせます。たとえば、出身校をけなしたり、口癖をまねてからかいの対象としたり、友人の数や恋人の有無、車や時計などの持ち物などで自分の優位性を見つけて、しつこく「自分の方が勝っている」と強調します。
そして、優位性を示しながら、巧みに相手に劣等感を抱かせます。そして、次第に相手を従わせ心理的支配下に置くようなります。
「勝ち負け」「優劣」の土俵に上がらない
自己愛性人格障害を持つ人は、不思議と自分に自信がない人をターゲットにします。
あまり勝ち負けにこだわらず、「負けていてもいい」「劣っていても特に気にしない」というおおらかなタイプの人は、自己愛性人格障害のターゲットには、なぜかならないのです。
彼らは、心に劣等感を持つ人を巧みに選んで、支配しようとします。
そのため、できるかぎりあなた自身も勝ち負けにこだわらないこと、優劣で人や物事を判断しないように、心を整えておくことです。
そして、自己愛性人格障害的な人からの詮索(どこの学校を卒業したか?収入はいくらか?異性関係の数は?親の職業は?営業成績やボーナスの額は?車や時計は何を使ってる?など)は、徹底的にはぐらかすようにしましょう。
彼らが仕掛けてくる「勝ち負け」「優劣合戦」の土俵には絶対に上がらないようにしてください。
平気で嘘をつく、情報をかく乱する
自分の立場を守りたいときや優位にたちたいとき、あるいは人から良く思われたいといった動機で、平気で嘘をつきます。
あるいは、人を陥れるために、嘘の情報を社内に流すこともあります。
「あの人は、〇〇さんのことを仕事ができないバカな上司だっていつも言っていますよ」などと嘘の情報を流し、陥れることもあります。
小さなことを大きく装飾して誰かを悪者にするとか、人を居辛くするための作り話をでっちあげて取引先に流布するといった罠を平気でかけてくることもあります。
自己愛性人格障害の人は、いたる所で作り話や嘘をつきまくっているため、何が本当で何が嘘なのか自分でわからなくなっています。
そして次第に、自分がついた嘘を、本当のことだと思い込むこともあります。
そのため、嘘を聞かされている方も、その嘘を信じてしまうのです。
本人が主張する嘘があまりにもリアルであり、また本人も自分の嘘を本当のことであると信じているため、とても嘘には見えないからです。
感情的にならない、同じレベルで争わない
嘘の情報をあたかも本当のことのように流されると、こちらも感情的になってしまうものです。
しかし、自己愛性人格障害の人のターゲットになっている場合は、感情的になったら必ず相手のペースに巻き込まれ、思うつぼにはまってしまいます。
まずは冷静になることから始めてください。
そして、その嘘の情報が何を根拠に発せられているのか、証拠はどこにあるのかを冷静に問うようにしましょう。
さらに、本人と面と向かって対峙するのはやっかいな場合は、周りの人に仲裁を依頼するのも良いでしょう。
「彼が言うことは真実ではありません」「私には身に覚えがありません」と、誠実に対応してください。
同じレベルで争ったり、仕返しをしてやろうと策を練ったりしていては、その人と同じレベルであるとみなされ、逆に不利になります。
争わず感情的にならず、嘘を嘘だと分かってくれる、まともな理解者を探す努力をしてください。
上司が自己愛性人格障害の場合
残念ながら、上司が自己愛性人格障害の人である場合、部下である人は大変な苦労をすると思います。
上司にとって利用価値のある部下として搾取され続けるか、嫌われてパワハラやモラハラの被害者となってしまうか、どちらかになりやすいからです。
ただ、そんな中でもできるだけ彼らのことを理解し、搾取されすぎず、嫌われすぎないように振る舞うようにしてください。
上司の偉大さを映す「鏡」となる
運悪く自己愛性人格障害の上司を持つ人は、上司の偉大さを映す「鏡」として振舞いましょう。
鏡とは、自分の意思を持ちませんし、自我も主張しません。
ただ、本人を魅力的に映し出す存在です。
上司が何かを発言すれば、その発言を好意的に返します。
彼らが「見たい」と思っている姿を映してあげる存在になるということです。
そのためには、上司のすばらしい(と本人が思っている)ところを的確にとらえて、それを称賛しましょう。
単に表面的な言葉でチヤホヤするのではなく、上司の優れた点を一番理解できる人間としてふるまいます。
上司の言葉に普段からよく耳を傾け、どのような心理を持ち何にこだわり、周りの人にどう思われたいのかを探ってください。
上司が認めてほしいと感じていることを見抜き、それを心から評価して、褒めたたえてください。
自己愛性人格障害の人は、自分のことを高く評価する人を信頼します。「自分の良さを分かる人間は、自分と同じように偉大である」という論理です。
馬鹿げていますが、本当のことです。
そのため、上司がこのタイプであり、かつ搾取されたりいじめられたりしたくなければ、上司の偉大さを映す鏡となってください。
上司の一番の理解者であり、「母親のように何でも分かってくれて認めてくれる存在である」と思わせることができれば、平穏に日々を過ごすことができます。
進言は避ける
自己愛性人格障害者は、批判されたり意見を言われたりすると、激しく怒ります。
健全な自己が育っておらず、極度に自信がないためです。
良かれと思って言ったことでも、プライドを傷つけたと受け止めます。
自分に盾ついた人物として、いきなりいじめの対象となったり無視されたりすることがあります。
そのため、たとえ本人のためであっても、進言するのは避けましょう。
どうしても言わなければならないときは、かなりへりくだった態度で接しなければいけません。
上司の偉大さを一番理解していて、崇拝しているという立場を崩さないようにしてください。
「偉大なあなたが才能をもっと開花させ、もっと成功するためには、ほんの些細なことではありますが〇〇をしたほうが、より一層華々しく成功できるでしょう」
などと、お世辞を散りばめてほのめかす程度にしておきましょう。
被害を受けていたら全速力で逃げること
自己愛性人格障害は、人格障害の中でも最も害のある人たちです。
罪悪感も持たず、平気で嘘をつくし、他人を利用して自分の益にすることしか考えていません。
有症率は1%とそれほど多くありませんが、職場にこれらの人がいて、しかも関係がうまくいかないのであれば、できるだけ早くその人から逃げる準備をした方が得策です。
上に述べたような対策ができ、関係を上手に築くことができた人は良いかもしれません。
しかし、自己愛性人格障害者は、パワハラやセクハラ、モラハラの加害者になりやすいです。
身近にいて、しかも具体的被害にあっているのなら、精神のバランスを崩す前に、その人から逃げるようにしてください。
間違っても、その人と理解しあおうとか、何とか自分の力で正しい人になってもらおうなどと努力をしないでください。
ドメスティックバイオレンスの被害者は、加害者に対して「分かり合える日がくる」と勘違いして、いつまでも離れることができませんが、それと同じことになってしまいます。
あなた自身の心を守るためにも、自己愛性人格障害の人から距離を置くために、異動をさせてもらうか、転職活動をするなどの対策をしてください。