契約社員が正社員登用試験に受からなければ転職を考えるべき

転職に成功する方法

契約社員として頑張っているあなたが、正社員になりたい場合、どのような方法があるでしょうか。

あなたの勤務先が「正社員登用制度」のある会社であれば登用試験などを受けて正社員になる可能性があります。

しかし正社員登用制度をうたっておきながら、実はハードルが高いなどでなかなか正社員になれない人がいます。

正社員になりたいのに登用試験に受からなければ、思い切って正社員として転職活動をした方が良いのです。

今回は契約社員の人が正社員として転職活動する方法について解説します。

登用試験に一度でも落ちたら見切った方が良い

正社員登用制度を持つ会社にて契約社員として働いているのであれば、当然あなたは「正社員になれること」を期待して入社したのだと思います。

それなのに、登用試験が非常に難しいとか、実績がほとんどないといった状態であれば、本当に正社員になれるのかどうか不安になると思います。

しかし、契約社員で働く人の中には、一度入社してしまうと会社への情が芽生え、仕事に慣れてやりがいを感じるため、「正社員になれなくても仕方がない、このままでいいかな」と契約社員のままで働いている人がいます。

もし、契約社員の状態で満足しているのであれば、それでも良いと思います。

契約社員として、正社員にないメリットを感じていて、その立場に満足しているのであれば良いでしょう。

しかし、当初の目的が「正社員登用制度で正社員になること」であるとしたら、このままずっと契約社員でいて良いものでしょうか。

そして、正社員登用試験に1度であっても落ちたということは、あなたへの評価は低いわけです。

あなたの能力が低いというわけではなくて、会社側のあなたへの評価が低いということです。

そのように、自分を低く評価している会社に、忠誠を誓い続ける必要はあるでしょうか。

それよりも、本当は正社員になりたいと思っているのに、一度でも登用試験に落ちたのであれば、正社員としてあなたを正当に評価してくれる会社に、早めに転職することを強くお勧めします

転職市場では、若い人の方が有利であるのは間違いありません。

正社員登用制度があるからといって期待して入社したのに、何度も何度も登用試験にチャレンジして受からず、何年も同じ職場で契約社員で居続ける人がいます。

それが2年、3年と続けば、あなたの年齢も確実に上がっていきます。

契約社員の経験しかない人であっても、正社員としての転職は不可能ではありません。

しかし、あまりにも契約社員であった期間が長すぎると、キャリア形成が遅れているとか、社会人としての成熟度が低いかもしれないとみなされる場合もあります

また、面接官によっては、非正規雇用の状態で甘んじている期間が長いと、危機管理意識が乏しいと感じる人もいます。

さらに何度も正社員登用試験を受けたのに、何度も落ちているという実績だけを作ってしまうと、新たな会社に転職活動をしても「何度も正社員登用試験を受けたのに受からない人ということは、相当実務能力が低いのかもしれない」と疑われることにもなります。

そのため、何度も正社員登用試験にチャレンジし続け何年も契約社員で居続けることは止めた方が良いです。

早々に、正社員として採用してくれる会社を探しましょう。

転職面接でのアピールの仕方

思い切って正社員としての転職をしようとする場合、もしかすると契約社員としての経験がないために、正当に評価されないのではないかと不安に思うかもしれません。

しかし、多くの会社の人事担当者は、契約社員であっても正社員以上に能力が高い人がいることを知っています。

新たな会社に応募する際に、正社員の経験が乏しいことを卑下する必要は全くありません

契約社員の経験しかなくても、今までの仕事への取組み姿勢を具体的にアピールしましょう。

採用担当の面接官は、雇用形態の如何よりも、あなたの仕事への姿勢や能力、人柄を見ています。

「どうして正社員になりたいのですか」に答える準備

志望動機として、「雇用形態を変えたいから」という理由をあげても問題ありません。

ただし、「どうして正社員になりたいのですか」という質問に答える準備をしておかなければなりません。

その際、「安定」や「福利厚生」などを理由にしてはいけません。確かに正社員には、安定や福利厚生、昇給といった良い待遇が期待できるものです。

しかし、同時に契約社員の立場よりも、負わされる責任が重く、「正社員だからこその苦労」があります。

そういった苦労を負う覚悟があるのはわかっているが、それ以上の仕事へのやりがい、充実を求めているというスタンスにしないと、考えが甘いと思われてしまいます。

正社員を志望しているのであれば、「責任重大であっても、正社員でなければ実現できないような希望があるから」という主張にしないと採用されないのです。

さらに、「契約社員としての立場が辛かった」といったように、前の環境の不満から転職を決意したと思われるような発言も避けましょう。

具体的には以下のようにしてみましょう。

契約社員として〇〇の業務を行ってきました。内容は正社員と同じものであり、肩を並べて実績を作ってきたと自負しております。(今までの経験

ただ、契約社員ですと、責任のある仕事はどうしても回ってきません。新たなアイディアがあっても、取引を広げる活動をしたくても、雇用形態のままだと任せてもらえないと感じていました。

私は責任ある仕事に就き、厳しい環境であっても自分を成長させながら、仕事をしたいと思うようになりました。

新しいアイディアをどんどん出して会社に貢献したり、管理職となって人材を育成したりといった幅広い役割を担っていきたいと考えるようになりました。(正社員でなければ実現できない希望

そのため、今回は正社員という条件での雇用を強く希望しています。

今までの経験から、正社員と共に働いてきたことを伝えましょう。

さらに、今以上に責任のある仕事へ就きたいという意欲と、自分が負うべき正社員としての責任を自覚していると主張します。

また、正社員として採用されたい場合は、会社の一員として組織に貢献するという意識をアピールしてください。

ネガティブな態度は厳禁

前述の通り、採用担当者は契約社員の経験しかない人を、それほど低くは見ていません。

にもかかわらず、「自分は正社員になれなかった」「新卒の採用もうまくいかず契約社員にしかなれなかった」という態度をしてしまう人がいます。これでは、面接を突破することはできません。

そのような発言や態度を一切しないように、堂々と面接を受けてください。

そして、「雇用形態が違うだけで、仕事への姿勢や実績は正社員と同じ、あるいはそれ以上であった」というくらいの主張をしてもいいくらいです。

残業や休日出勤についても考えておく

契約社員の人が正社員となる場合に、労働条件をしっかり考えておく必要があります。

面接では必ず「残業はどの程度対応できますか」「休日出勤がありますが大丈夫ですか」といったことを聞かれるからです。

もちろん、正社員といえども、過酷すぎる労働条件に甘んじる必要はありません。

しかし、ある程度残業がある会社が多いですし、正社員であれば繁忙期には休日出勤しなければならないとか、転勤があるなど、労働条件は確実に厳しくなることを覚悟しておきましょう。

基本的に「対応できますか?」と聞かれたら「対応できます」と答えないと受かりません。

見られているポイントは、正社員として勤務する覚悟があるかといった部分です。歯切れの良い回答をして、覚悟をアピールしたいところです。

正社員という待遇は自分からつかみに行くこと

契約社員には契約社員のメリットがあります。

しかし正社員になりたいと思っているのなら、目的達成のために勇気を出して動かないと、いつまでたっても変わりません。

会社側は正社員よりも、契約社員のままでいてくれた方が経費もかからず都合が良いのです。

そのため「うちには正社員登用制度があります」といって求人広告を出しながら、いつまでたっても正社員に登用しないという会社はたくさんあります。

すべてがそうであるとはいいませんが、能力が高い人であっても、できるだけ正社員化させず、契約社員のままでずっと都合よく働いてほしいというのが会社の本音です。

そういった場所では、「頑張っていれば、いつか認めてくれて、正社員にしてくれるだろう」と期待していても、状況は変わりません。

また、現場の上司などが「来年は正社員にしてあげるからね」などと口約束してくれても、信じて待ち続けていてはいけません。

一般的に現場の上司のような人で、契約社員を正社員にするといった権限まで持つ人は少ないからです。

そのため、待遇や条件といったことは、あなた自身が自分の手でつかみとりにいかなければなりません

会社を信じすぎ、上司の言葉を真に受けて、気が付いたら何年もたっていたということにならないように、活動をはじめましょう。

契約社員としての雇用形態に不安がある、正社員としてキャリアアップしたいと思っている人は、今の職場に見切りをつけて転職を検討してみることをお勧めします。

タイトルとURLをコピーしました