転職面接後の「お礼状」「お礼メール」の出し方と例文

転職活動において、面接終了後に、応募先へお礼状やお礼メールを出した方がよいものか迷う人も多いかと思います。

お礼をすることで採否に影響があるのでしょうか。送るとしたら、いつどのように送ればいいのでしょうか。

今回は、転職面接での「お礼状」「お礼メール」について解説します。

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お礼状は若干採否に影響あり

まず、大前提として「お礼」というのは、あなたの気持ちであり、心からお礼をしたいと思うのであれば、相手に伝えた方がいいものです。

しかし、あなたにその気持ちがなければ、送らなくても特に問題はありません。

お礼を出したから不採用の予定であったが採用することに決めた、などという例はありません。逆に、採用の方向で検討していたのに、お礼が届かないから不採用に変えたというケースもありません

基本的に会社側は、人材を採用するにあたって「自社にとってメリットがあるか否か」が一番の判断基準になります。これに例外はほとんどありません。

ただし、一般的に中途採用だと1名の求人枠に20~100人くらいまでの応募者がいます。

その中から順に面接をしていき、一次面接あたりではだいたい「最有力候補」「補欠的候補」「不採用」のようにざっくりと判断をしていきます。

その中から二次面接、最終面接と、試験を重ねていき、最後に採否の決断をします。

そして、この一連の流れのなかで、面接時だけでなく、事務連絡や面接前後の態度など、人事担当者が応募者とやり取りする機会が多くあります。

そういった場面での様子も、重要な選考材料としている会社もあります。

そのため、もし選考段階で「最有力候補」「補欠的候補」に入っている人であれば、お礼状やお礼メールを送ることで、好印象を与えることができます

面接にて、会社側の面接官からの反応に手ごたえを感じたのであれば、先方もあなたのことを良く思ってくれている可能性が十分にあります。

もしそのような手ごたえがあれば、ぜひお礼状・お礼メールを出しましょう。

さらに、中途採用を検討している会社は、自社を第一志望とする応募者を優先的に採用するところがあります。

内定を出したのに、他社と天秤にかけていて、内定を辞退されると困るからです。

そのため、お礼状に「第一志望である」「内定をいただければ必ず入社する」というニュアンスを含ませておくと、面接官を安心させることができます

面接日、すぐに送る

もしお礼状・お礼メールを出そうと決めたら、面接を受けたあとすぐに書いて送るようにしましょう。

新卒採用と違って、中途採用の場合は欠員補充であるケースもあり、いい人がいれば即採用を決めたいというのが会社側の本音です。

面接が終わった日に、その日の応募者を上記のように「最有力候補」「補欠的候補」「不採用」などにふるい分けることがあります。

そのため、面接日から数日たってお礼が届くようでは遅いのです。できれば面接日の翌日朝には届くようにしましょう。

形態は「手紙・はがき」か「メール」

最近は、お礼状として手紙・はがき、あるいはメールなど、多くの形態が用いられ、相手側も受け入れてくれるようになっています。

あなたのキャラクターがより好印象に伝わる方法を選びましょう。あるいは受け取る側の立場によって、柔軟に変えるのも良いでしょう。

上記の2つの形態のうち、どちらにもメリットデメリットがありますから、そのときの状況と、応募先の面接官の様子から判断してください。

手紙・はがきのメリット

より丁寧で誠実な印象を与えられる。役職者や伝統を重んじる会社、年配の人には、特に好意的に受け止められる。

秘書業務や接客業、客層が高齢者や裕福な人である業界の会社には手紙のほうが好印象。

また、「お礼状」という文書そのものが届くため、会社側の採用担当者全員に見てもらうことができる。


手紙・はがきのデメリット

作成に時間がかかる。自筆の場合は、ミスしたときに書き直す必要がある。

字が下手な人は、せっかくのお礼状なのにマイナス印象を与えてしまう。さらに、郵便で送るため速達で投函しても到着は次の日になる。

メールのメリット

面接終了後、すぐに送れる。文面をいくらでも書き換えられるので、簡単に作成できる。

ベンチャ―企業やIT企業など、業態によっては手紙やはがきより親和性があり、受け入れられやすい。


メールのデメリット

カジュアルな印象を与えるため、年配の人や格式を重視する担当者には軽んじられる。

メールの受信者しか読むことができないため、読んで欲しい人に届くかは不明。

場合によっては会社の受付事務員のメールボックスに入ったまま読まれないということもある。

お礼状作成のポイント

お礼状・お礼メールを作成するときには、以下のポイントに気を付けて書きましょう。

1)お礼と熱意を書くこと

2)PRはしないこと

3)面接で感じたことを、自分の言葉で書くこと

お礼状は、あくまで面接に呼んでくれたこと、自分のために時間を割いてくれたことをお礼することが目的です。

ここで、自己PRを長々と書いてくる人がいますが、それではお礼状の目的を果たさないばかりか、「あざとい」「くどい」と敬遠する担当者もいますから注意してください。

さらにお礼状は面接のお礼を伝えるものです。面接官との会話で感じたことや、会社を訪問して新たに考えたことを、自分の言葉で伝えなければいけません

定型文をコピーして、味も熱意もない文書を送ってくる人がいますが、これでは全く意味のない行為になってしまいます。

下手な文章でもかまいません。必ずあなた自身の気持ちをあなたの言葉で書いてください。例えば以下のようになります。

お礼状(手紙・はがき)参考文例

平成〇年〇月〇日

株式会社〇〇

人事部採用担当〇〇様

面接についてのお礼(省略可)

前略

 本日は、大変貴重なお時間を割きご面接いただきまして、誠にありがとうございました。

 今回お話をお伺いすることによって、御社の基本理念である「〇〇〇〇」の真意がよくわかりました。

 また、面接ご担当の〇〇様が仰っていた「〇〇〇〇」というお言葉に、とても心を打たれました。やはり、外部からこの業界を眺めているだけではわからないご苦労と、それ以上のやりがいのある世界であると認識いたしました。

 短時間ではありますが、社員の皆様が勤務されている様子も拝見させていただき、ますます貴社の一員になりたいという気持ちが強くなりました。

 面接でも申し上げたように貴社は第一志望であり、今回の転職活動では私なりに覚悟を決めてご応募しております。ご縁があった際には、貴社およびお客様への貢献に全力を尽くすつもりです。どうぞよろしくご検討いただきたく、お礼と共にお願い申し上げます。

 末筆ながら、貴社のご繁栄を心から祈願いたしております。

草々

山田一郎

〇〇県〇〇市〇〇町1-1 電話00-0000-0000

お礼状(メール)参考文例

メール件名:〇月〇日 面接のお礼【山田一郎】

株式会社〇〇人事部採用担当〇〇様

本日面接のお時間をお取りいただいた山田一郎と申します。

大変お忙しい中、貴重なお時間をいただきました。

本当にありがとうございました。

面接にて担当の〇〇様から御社の基本理念を解説いただきました。

「〇〇〇」という社是には、創業からの理念がつまっており

社員の皆様も同じお気持ちで日々業務にあたっていることに

特に感銘を受けた次第です。

今回のご訪問で、御社へ入社したいという気持ちが

ますます強くなりました。

もし良いお知らせをいただけた場合は、全力で貢献する所存ですので

よろしくご検討くださいますようお願いいたします。

取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたくご連絡いたしました。

――――――――――――――――――

山田一郎 aaa@bbb.net

〇〇県〇〇市〇〇町1-1

――――――――――――――――――

このように、内容はお礼にとどめ、面接での会話や訪問時に見聞きしたことを中心にあなたの言葉で書くようにしてください。

主に読む人は、一次であっても二次であっても担当した面接官です。

面接をした人が、「この人を選考に残そう」と思ってもらえるように気持ちを込めて書いてください。

文章の量も多くなりすぎないように注意しましょう。

手紙・はがきであれば、1枚に収まるようにします。メールでも、参考文例(約320字)と同じ程度にまとめるようにしましょう。

PRは控えめにしなければなりません。それでもどうしても伝えたいときは、能力や経歴のアピールは避けて、熱意を書きましょう。

また、当日聞かれた質問の後解釈を付け加えたり、「体調が悪かった」「本調子ではなかった」などの言い訳を書いてはいけません

ことさらに会社をおだてるような言葉や、「頑張ります」「熱意は誰にも負けません」などのハイテンションなトーンも避けましょう。

体裁はすべてビジネス文書のルールを守って書く必要があります。

面接後のお礼状は、採否に大きな影響力はありません。

とは言え、あなたの気持ちが真摯に伝わるように書くことによって、好意を持ってもらえる場合もあります。

特に、あなたが面接後に「この会社は、とても感じがよかった。入社したい!」と本当に思うのなら、そのような気持ちを隠すことなく表現しましょう。

相手は会社であっても、担当してくれた面接担当者はあなたと同じ人間です。

あなたが好意的に感じてお礼を出したいと思うくらいの会社であれば、先方もあなたに対して好感をもっているものです。

お礼状が「決め手」になるように、心を込めて書きましょう。


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