発言・指示がコロコロ変わる上司に振り回されない対策

指示や発言を、そのときの思い付きで言うため、内容がコロコロ変わる人がいます。

そのような人を上司に持つと、困るものです。同僚や近所の人などであれば、それほど影響はないかもしれませんが、上司ともなるとその人の発言や指示は守らなければならないからです。

今回は、発言・指示がコロコロ変わる上司に振り回されない対策について解説します。

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指示をコロコロ変える上司の特徴

たしかにビジネスの世界では変化は激しいために、昔の方法が今も通用するとは限りません。

しかし、ある程度一貫性のある手法でじっくり取り組むことも重要です。

一つの方針だけではなく、環境の変化に応じて、臨機応変に方向転換する必要はあります。

とはいえ、会社の方針といった重要事項を、一度部下に通達したというのに、翌日には覆して別の指示をするような上司がいます。

このような上司には、部下はついていけないし、混乱してしまいます。実例ですが、以下のような「朝令暮改上司」が実際にいるのです。

営業手法を「インターネット主体にしよう」といって、㏋作成業者を探せと指示したにもかかわらず、次の日には
「営業とは足でするものだ。そんな㏋作成業者など探しておらず、外回りしろ」
と、違う指示を出す
数か月前から準備していたイベントを、経営者の一言でキャンセルすることになった。
しかしその後、テレビでやっていたビジネス対談を見たことに触発されて、「やっぱりあのイベントやるぞ、絶対成功させろ」と指示変更。本来なら半年かかる準備を、2ヵ月でさせられる破目になった

このように、部下の苦労を知らず自分の勝手な判断で、コロコロと方針を変えるのです。

それがまだ地位の低めの上司であれば、出てくる指示の内容も小さい案件なので何とか対応できます。

しかし、部長クラスであったり、役員や社長がこのタイプの上司だと、一つ一つの指示の規模が大きく、任される部下は大きく振り回されることになります。

忘れっぽいタイプが多い

このように、指示をコロコロ変える上司は、基本的に忘れっぽいです。

自分が出した指示内容を、単純に覚えていないのです。そのため、その日に感じたことを、前日までのことを忘れた状態で部下に指示します。

指示がコロコロ変わる上司は、忘れっぽいため、部下の報告や相談も忘れてしまいます。

そのため、「それは聞いてない」「なぜ相談せずに進めるのか?」ということもあります。

自分の発言も忘れるし、他人からの情報も忘れてしまうことが多いのです。

意志が弱い、優柔不断

また、指示がコロコロ変わる上司は、意志が弱いといえます。

自分の考えがなく、どうすればいいのかわかっていません。優柔不断で、本当に自分の決断が正しいのかいつも不安に思っています。

そのため、他人の意見に影響されやすいです。特に目上の人や、有名な人の意見を鵜呑みにしやすい傾向があります。

また、読んだ本やテレビの特集などにも簡単に影響を受けます。

「自分は誰がどういおうと、こうするべきだと思う」という信念がないのです。

そのため、今日の朝に何らかの指示を出したとしても、その日にテレビ特集でやっていた手法に感銘を受けると、次の日の朝には全く違う指示を平気で出すのです。

中、長期的な計画を立てることができない

指示がコロコロ変わる上司は、今から数か月後くらいしか見えていないことが多いです。

中、長期的に、自分がたずさわっているビジネスがどのように展開していくのかを、想像することができないのです。

1年~3年くらい先までの計画をもっていれば、指示がコロコロ変わることなどありません。

部下が抱えている仕事を把握していない

部下に対して、「あれもしろ」「これをしろ」「これはやるな」と、気まぐれに指示が出せるのは、部下がどの程度の仕事を担当しているのかをしっかり把握していないからです。

部下の労務管理ができていれば、たとえ指示を変えたとしても、業務の優先順位を決めたり、人員の補充をしたりして、部下が混乱しないように采配できます。

しかし、発言がすぐ変わる上司は、部下という限られた人的資源をどう使うかを考えていません。

思いつきで「お前が明日までにやれ」と平気で命令できてしまいます。

以前自分が出した指示に従って部下が動いているのに、そのことを忘れてしまっているため「何をしている」「今そんなことしている時間か?言われたことをすぐやれ」と、理不尽な態度を取るわけです。

新しいものが好き

また、指示が変わるタイプの上司は、性格的に新しいものが好きな人が多いです。

このタイプの人の口癖は「斬新であれ」「過去は過去だ」「現状維持は停滞」「スピードが命」「インスピレーション(直感)が大事」などです。

ビジネス書などにはたいていこういったワードが散りばめられていますし、たしかに成功法則の一つではあります。

ただ、それを「新しければいい」と勘違いしています。

テレビで話題の新しいスタイルや、新しい商品、若い人へ訴求力のあるデザイン、海外で有名な手法……。

こういった、何となく新しいと思われるものに触れると、今自分たちが行っている方法が、使い古されて時代遅れではないか、と不安になってしまうのです。

多動、衝動的

また、誰でも新しいアイディアを思いついたときは、心が浮き立ちすぐにでも取り掛かりたいという気持ちになるものです。

しかし、ビジネスという大きな物事で、かつ大勢の部下を統率する立場であれば、「本当にその方法でうまくいくか」などを検討するのが普通です。

このタイプの上司は、アイディアが出てきたら本来やるべき調査や下準備ができません。

思い立ったら、じっとしてはいられないのです。

「自己重要感」「リーダーシップ」を強調したい

また、自分が発する指示に従わせるといった「快感」が病みつきになって、次々と指示を出すという上司もいます。

自分が誰かを動かすというのは、気持ちの良いものです。

普段人をコントロールすることができない人が、上司といった地位につくと、ここぞとばかりに人を動かそうと、無理難題を与えてくるのです。

日頃のストレス解消が目的なので、その指示内容は、「飲み会をしよう」「社員旅行に行こう」といった個人的な願望を叶える案件のこともあります。

また、「グズグズするな、スピードを出してやれ」「斬新なアイディアを出せ」と、部下を追い立てることがリーダーとしての役目であると勘違いしている人も、指示がコロコロ変わりやすいです。

動機は「かっこいいリーダーと思われること」です。

そのため、指示内容はほとんど中身がないか、誰かの受け売りであったり、抽象的であったりします。

指示がコロコロ変わる上司の対応法

指示がコロコロ変わる上司は以下のような特徴があるので、それをフォローしながら対応していく必要があります。

  • 忘れっぽい
  • 意志が弱い、優柔不断
  • 中、長期的な計画を立てることができない
  • 部下が抱えている仕事を把握していない
  • 新しいものが好き
  • 多動、衝動的
  • 「自己重要感」「リーダーシップ」を強調したい

「指示は変わる」という前提で聞く

指示がコロコロ変わる上司から2~3回被害を受けているのなら、その上司からの指示は「すぐに変わるだろう」という前提で聞きましょう

「昨日はこう言っていたじゃないか」とイラっとするのは、「上司は戦略的にビジネスを動かしているのだ」と、あなたが上司を買いかぶっているからです。

そういったことができない上司であると最初からわかっていれば、いちいち指示の変更を受けるたびにイラっとすることがなくなります。

日付入りのメモ、録音をする

上司は、その場で思いついたことを、中長期的な検討をせずに発言しています。

そして、その発言をすぐ忘れます。

さらに、指示を受けた部下がどの程度の仕事量をこなす必要に追い込まれるのかを、考えていません。

そのため、後から「なぜ〇〇などしている?」「そんなこと言った覚えはない」と平気で開き直るのです。

対策は、やはり指示を受けたときにメモをとることです。

そのメモには、指示があった日時、場所、誰に仕事を与えたか、などをしっかり記録しておきましょう。

後から「言ってない」「覚えてない」と言われたときに、冷静にそのメモを見せることで、上司側も折れることもあります。

また、あまりにも朝令暮改がひどい場合は、上司の発言を録音して、いざというときの証拠として残しておく方法もあります。

このタイプの上司の場合、会社側の本来の方針とは違った指示を部下に出すことがあります。

そうなると、部下側の誰かが、会社側(役員や社長など)から、「なぜそんなことをしている?誰の指示だ?」と言われることもあります。

そんなとき、指示を与えた張本人である上司が、「自分はそんな指示はしていない」と言い張ると、部下は苦しい立場に追い込まれる羽目になります。

トラブルを防ぐためにも、あまりにも指示変えが多い上司対策として、重大な指示はこっそり録音しておくことをお勧めします。

業務分担、進捗管理表を作っておく

あなたの部署のメンバーが、いつ発せられた指示の、どの仕事に携わっているかを示す、見やすい表を作っておきましょう

手書きでもいいですし、エクセルで作っても良いでしょう。簡単なものでかまいません。

上司側は、簡単に「あれをやっとけ」と言います。

言うは易しですが、言われた方はその業務指示を無視するわけにもいかず真面目に取り組んでいるはずです。

一方、上司の側は忘れています。

さらに、自分が出した指示が、具体的にどの程度の仕事量を生んでいるのかわかっていないことも多々あります。

そのため、部下の一人であるあなたが、その指示があった日時と、割り当てられた担当者名、その指示を遂行するために必要な業務内容と推定完了日などをまとめておきましょう

もしその取り組みの最中に、全く違う指示が出たら、その業務分担・進捗管理表を見せながら、どの部分を修正したら良いのか、上司に指示を仰いでください。

業務分担・進捗管理表の例

<新商品(〇〇)開発に関する市場調査および仕入先の確保、競合調査(山田課長 3月18日AM業務会議)>

指示日 担当者 役割 業務開始日 推定業務完了日 同時進行案件の有無
3月18日 佐藤 〇〇の作成、〇〇の予算取り 3月20日 4月10日 有(〇〇業務)
同上 井上 業者選定、5社以上からの見積収集 3月20日 4月15日
同上 杉山 市場調査、競合社の調査、信用調査 3月25日 4月5日 有(〇〇、〇〇業務)

大企業や、責任所在をはっきりさせている会社では、通常上司からの指示は、自分の署名を入れた指示書という形で部下に回すものです。

ただ、指示をコロコロ変える上司がいる会社は、そもそも「責任の所在」といった意識がないとか、文書管理がなされていないことが多いのです。

そのため、振り回されたくない場合は、きちんと自分たちで文書管理をしておくことで、勝手な指示変えや「言っていない」「そのつもりで指示していない」を防ぐことができます

部下の側が、このように指示を真面目に受け止めて取り組んでいることを知ることで、「あまり思い付きで指示してはいけないな」と思い直してくれるかもしれません。

指示を復唱し、上司としての責任を確認する

業務分担・進捗管理表のようなものを用意しておくと、指示が変わってきたときにそれを見せ、本当に変更ということで良いかを確認することができます。

記録を取っていなくても、以下のように指示を復唱しましょう。

確認ですが、以前〇〇とおっしゃいまして、現在進めております。

しかし今回〇〇という指示が出ましたので、この方向へ変更ということでよろしいでしょうか。

前回の指示については無かったこととなりますから、現在進行の業務は終了ということでよろしいですか。

そして、前回の指示にはもう従わないこと、そして次の指示も、上司の責任の下で遂行していくが良いか、と確認してください。

口頭で言われたことを無条件に「はい、はい」と聞いていると、このタイプの上司は言えば何でも無条件にやらせることができると勘違いします。

また責任者が自分であることをはっきり意識していない人もいます。

そこで、指示を変更するときも、その次の指示を実行させるときも、すべて責任者は上司本人であることを伝えてください。

少し勇気が要りますが、本来仕事はそのように進めるべきですから、遠慮する必要はありません。

指示が下手な上司が労働環境を悪くする

無計画で指示をコロコロ変える上司は、無駄な仕事をたくさん作ってしまいます。

そんな上司に対し何の対策もしないで、言いなりになっていると、気がつけば超長時間労働を強いられ、無駄な雑務を引き受け過重労働に巻き込まれてしまいます

管理能力のない上司の思い付き指示で、無駄に作られている仕事は本当に多いです。

そのせいで、労働環境が悪くなっている会社はたくさんあります。

もし早めに上司の対策ができるなら、ぜひ勇気を持って上司に歩み寄り、業務効率化を図りましょう。

また、上司のほとんどが、このように指示をすぐ変え、責任の所在もはっきりさせず、思い付きで事業運営しているような場合は、早いうちに転職したほうがいいかもしれません。

上司という立場の人たちが、そろって無計画・無秩序に事業運営している会社は、労働環境が悪くなるのは当然です。

ライバルに勝る商品・サービスを作り上げることもできず、次第に傾いていく可能性も十分あるからです。


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