会社に行けない不調(身体表現性障害)はうつ病一歩手前の可能性

会社に行こうとすると、ひどい頭痛がしたり下痢を起こしたりなどの身体的症状が出る人がいます。

病院に行ってもどこも悪いところがなく、原因不明であり、さらに症状が重くなるのが会社に行く前や重要な業務の前であったりします。

そのため、「もしかして、この身体不調は心に原因があるのではないか?」と感じる人もいるかもしれません。

心と身体は密接に結びついています。心の不調が身体症状として現れることはよくあることです。

今回は、会社に行けない不調(身体表現性障害)と対処法について解説します。

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身体表現性障害とは

激務や仕事のプレッシャー、人間関係などのストレスから体を壊す人は年々増加傾向にあります。

しかし、精神的な要因から体を壊すことは恥ずかしいと考える風潮が強く、異常を感じても病院を受診しない、無理してでも仕事に向かう人が多いのです。

そしてその結果、取り返しのつかないほどに体を傷めつけてしまうこともあります。

精神的な要因で起こる疾患として一番知られているものは「うつ病」ですが、更に多くの人が罹っていると考えられるのが「身体表現性障害」です。

身体表現性障害とはどのようなものでしょうか。

体は健康なのに症状が現れる身体表現性障害

身体表現性障害とは、心の悩みや葛藤が身体的症状につながる病気のことをいいます。

症状は人により様々ですが、腹痛や嘔吐といった症状を感じるケースが多く、内科を受診したとしてもハッキリした原因がわからずに長引くことになります。

症状が治まらないため、何度も色々な医療機関に足を運び、それでも完治することがなく徐々に疲弊してしまいます。

よく似た疾患に「心身症」というものがありますが、心身症は実際に血圧の上昇・胃炎といった症状が出ます。

ですが、身体表現性障害は実際には何も異常のない健康な体であるのに不調だけが続いてしまうのが特徴です。

体の不調を感じて、内科などを受診しても異常が見つからないときは、心療内科を受診してみることをお勧めします。

身体表現性障害の症状

人により本当に様々な症状が現れるのもこの病気の特徴です。仕事でのストレスが原因で起きる場合の症状です。

内科的なものであれば、以下のような症状が挙げられます。

➡ 腹痛

➡ 嘔吐

➡ 倦怠感

➡ 嚥下困難(食事などが飲み込みづらい障害)などが多くみられ、風邪や胃腸炎の症状とも似ているため内科を受診することが多いようです。

また、運動に関する症状としては、以下のようなことが挙げられます。

➡ 筋肉の突発的緊張(突然けいれんのような症状を起こす)

➡ しびれ

➡ 歩けなくなる

➡ 力が入らない

突然こういった身体機能が低下してしまうため、重大な病気かと思って受診します。しかし、どこを調べても異常が見つからず、余計不安になってしまいます。

また、その他の症状として以下のようなこともよく見られます。

➡ めまい

➡ 頭痛

➡ 眠気、不眠

➡ 涙が止まらなくなる

➡ 抑うつ的になる

➡ 咳が止まらない

上記のような症状を起こすこともあり、さらに、それぞれ併発することも珍しくありません。一つ二つでも当てはまる症状があるなら注意しておきましょう。

うつ病や適応障害の前触れの可能性

ストレスが原因で起きる疾患といえば「うつ病」「適応障害」を思い浮かべる人も多いでしょう。

その二つとはどう違うのでしょうか。

うつ病も適応障害も原因がストレスであることは同じです。

ストレスと一口に言っても様々なものがあり、仕事や人間関係だけでなく環境変化や過度の喜びなどもストレス要因となります。

大きなストレス要因がかかると自律神経がバランスを崩してしまい、体の緊張を高める交感神経が働きすぎたり、リラックスさせる副交感神経の働きが弱まってしまうのです。

そして適応障害の場合は、ストレス要因がその人から遠ざかれば緩やかに症状は治まります

一方、うつ病の場合は、ストレス要因がなくなっても症状は治まらずに続き、継続的な治療が必要となってしまいます。

身体表現性障害は、体をいくら調べても異常は見つからないのです。

精神の状態を映し出しているため、体の機能そのものは健康で何も異常を示しません。

ある意味ではうつ病や適応障害といった精神疾患にかかる手前で、体がサインを発していると考えられます。

そのため、身体表現性障害の症状が出ている状態で放置し、そのまま無理を押し通して働きづめになるとうつ病や適応障害に発展してしまうことも考えられます。

実際に、うつ病や適応障害を発症する前に身体表現性障害とみられる症状を起こしている人は多数いるのです。

身体表現性障害を引き起こしやすい人

身体表現性障害の原因となるものには、以下の要因が絡むことが多いようです。

当てはまる人は注意が必要です。もし今すでに思い当たるような症状がある場合は、長引けば完治の難しい精神疾患などにつながってしまう可能性もあります。

勤務時間が長い

とにかく長時間労働、休みを取れないなどといった肉体的ストレスは気づかない間にダメージを体に与えます。

疲れた体を休め、鋭気を養う暇がないなと思う人はちょっと無理を言ってでも休みを取りたいところです。

生真面目な性格

決まったことに対してズレが起きるとストレスを溜めてしまうタイプです。

周りは良くても自分が許せない、といった真面目さは時に自分の首を絞めてしまいます。

このタイプの人は繊細であることも多く、失敗したり妥協したことも引きずってしまいがちです。

こだわりがあって仕事の質は高く定評もあるのですが。時には手を緩めることも大切です。

責任感が強い性格

自分がやらなければ、といった使命感を持って仕事することはとても良いことなのですが、一人で抱え込みすぎると極度のプレッシャーになることもあります。

人に頼むより自分でやった方が気が楽だ、自分が我慢すれば良いなどと思っていないでしょうか。

完璧主義の人も多く、どうしても自分を追い詰めがちなのでリーダー職などをしている人は特にストレス対策をしておきましょう。

職場環境が悪い

納期やノルマに無理がある、パワハラ上司がいるなどといった職場環境は要注意です。

いくらストレス耐性がある人も、理不尽にストレスをかけられ続ければ無理が生じます。

大人になってからの精神疾患は、心の弱い人が罹るのではなく、環境が原因で起きることがほとんどだと言われます。

職場環境が悪く、人間関係がぎすぎすしているとつい人の目・評価を気にしてしまいがちで、本来の力を発揮できずに更に鬱々としてしまいます。

身体表現性障害と診断されたら

実際にこの症状が出てしまった場合はどのようにして治療するのでしょうか。

仕事をしながら治療することは可能なのでしょうか。

服薬し仕事をしながら治療する

この病気で処方されるのは、うつ病などで使用される薬がほとんどです。

向精神薬・抗うつ剤・抗不安薬といった薬を使用することで、ストレスが原因で出ていた身体的症状も軽くなるのです。

ストレスと身体的症状の度合いにもよりますが、1か月程度の投薬で症状そのものは治まることは多いようです。

しかし、原因となるストレスがなくならない限りは、悪化や再発の恐れがあります。そのため、薬を飲みながらも根本的にストレス源に対処することも必要です。

薬効が切れると症状が出てしまう、仕事をしながらだといっこうに治まらない場合は休むことも考えましょう。

身体表現性障害も診断書を出してもらうことができます。

有休を取りづらい環境であったとしても、病気でなら休まざるを得ません。体を休めることは治療にも大変有効です。

転職も視野に入れて治療する

休職もままならない状況や、投薬でも改善がみられない場合などは、転職を考えることも必要かも知れません。

長期にわたる治療はそれだけでストレスになる可能性もありますし、職場にストレス源がありどうしてもそれをなくすことができなければ、再発を繰り返します。

それに女性の場合は、抗うつ剤や向精神薬などの薬が、わずかながら妊娠出産にリスクをもたらすものもあります。

そのため薬の長期連用は、できれば避けたいと思うところではないでしょうか。

それならば思い切って転職し、ストレス源から遠ざかって生活する方が、短期での完治を目指せます

転職に成功し新しい環境で症状も出ずに働いている人は沢山います。

ひどい精神疾患や他の病気にかかってから治療・転職活動するよりははるかにリスクは少なくなります。


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