会社が求めるスキルがあれば転職に年齢は関係ない

転職を考えるとき、年齢がどの程度であれば有利なのだろうか、あるいは不利なのだろうかと考えると思います。「転職は35歳までにしないといけない」などという「年齢の壁」の噂もよく聞きます。

しかし、一概に「転職に適した年齢」などはありません。

業界や職種、役職によって、会社側が欲しい人材像はまったく違うからです。

そのため会社側のニーズを満たす要素を持っている人であれば、年齢にかかわらず転職に成功できます。

逆に、会社側の求めるものを持たない人は、何歳であっても希望通りの転職は難しいのです。

今回は、年齢と転職との関係性について、年齢別に考えてみましょう。

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会社が求めるポジションによって対象年齢は異なる

企業が欲しいと思っているポジションや仕事内容によって、求める人材の年齢は異なります。

現場で働くプレーヤータイプの人材が欲しい場合は、おのずとターゲットは20代半ばから20代後半までの人材を思い浮かべます。

専門性や実務能力のある人が欲しい場合は、30代半ばくらいの人が選考対象となります。

もっと深い専門性や管理職としての経験を求めている会社は、40代以降で熟練したノウハウをもつ人をあえて採用することもあります。

つまり、年齢がいくつであろうと、採用側の会社が求めるものとあなたの持っているものがマッチすれば、採用されることになります。

会社が対象年齢の人材に求めるもの

一般的に、転職を成功させるためには、会社がその年齢の人に求めるものと、意識しておかなければならないポイントがあります。

23歳、24歳の転職者

この年齢の方は、新卒で入社した会社を、1年~2年で退職した人ということになります。

このような人に対して「最初の会社を1年程度で辞めている人材は、転職では不利になるから、最低3年は勤めたほうがいい」あるいは「会社によっては第二新卒の人材を積極的に採用するところがある」という両端の意見があります。

1年未満で前職を退職した人は、7割の会社が書類審査で落とすと主張する人もいますし、第二新卒の採用支援をしている団体には「むしろ若い社員はひっぱりだこ」などと主意見する人もいるのです。

こればかりは採用側企業の考えや労働市場の需要供給の関係で変動するため、断言はできません。

もし、あなたが前職を1年程度で退職していたとしても、「絶対不利だ」「いや、絶対有利だ」という極端な意見に振り回されてはいけません。冷静に、今できることから対策していきましょう

会社側が前職を短期に辞めた23歳~24歳の人材に対して持つ印象を踏まえて、対策をたてて面接にのぞむ必要があります。

前職はやむ得ず短期で辞めたが、次は辞めないと主張

新卒で入社した会社を1年前後で辞めたということは、1年のストレスにも耐えられないほどの「甘え」「ストレス耐性の乏しさ」があるのではないか、と採用側の会社からは見られます。

そのため、前職を1年程度で辞めたその理由を、転職希望の採用担当者に納得してもらえるかが、転職を成功させるための一つのポイントになります。

さらに、次は絶対に辞めずに続けるつもりであることをいかに信じてもらえるかも重要です。

入社したいという強い意欲をアピール

この年齢の方に、面接の場面で「何となく前職を辞めた、何となく求人を見ていたら御社が見つかった」というような志望動機で応募してくる人がいます。

「何となく転職活動をしている人」が一番多い年齢層であることを、採用側の面接官は経験から感じています。

そのため「なぜ自社に入社したいのか」「本当にやる気はあるのか」を厳しく観察されていると思ってください。

さらに面接のとき、短い前職での体験や学生時代のアルバイト経験を「私のスキル」と表現する人もいます。

それも悪くありませんが、1年の社会人経験でスキルなど身についていないことは相手もわかっています。

そのため、スキルが身についていない年齢の人は、応募した会社には「役に立ちたい」「次は絶対成功したい」「何としてでも仕事を覚えて戦力になる」といった意欲と真面目な人柄を見せた方がいいのです。

前職の経験にこだわらず応募

前職を短期間で辞めているのであれば、スキルなどはないことを前提に転職活動をすべきです。前の仕事の業種・職種にこだわらず、やる気とエネルギーを買ってくれる会社を探しましょう。

前職の勤務期間が1年に満たない人は、採用にたどりつくまでに苦労すると思います。しかし、落とされてもめげずに応募し続けることができるか否かが成功につながります。

25歳、26歳、27歳、28歳、29歳

25歳~29歳までは、転職市場では一番求人数が多い年齢層です。転職では比較的有利であるといって良いでしょう。

一通りの社会人経験があり、ビジネスマナーも習得しているはずです。

会社側からみると、新卒よりも教育に手間がかからず、若くエネルギーがあり成長性が期待できるため、この年齢層をターゲットに求人を出す会社が多いのです。

異職種に未経験でチャレンジするのもOK

この年齢層は、まだ若く柔軟に物事を覚える頭の柔らかさを持っています。そのため未経験の職種である「異職種」にチャレンジしても、成功する確率は高いでしょう。

異職種への転職とは、販売職から技術職へ、総務職から製造管理職といったように、実際に行う仕事の内容を変える転職のことです。

異職種への転職は、年齢が上がるにつれて成功率は下がります。そのためどうしても未経験ではあるが違う仕事に就きたいという場合は、25歳~29歳までに転職を検討しましょう

ただし、前職のスキルは一旦手放し、畑違いの分野で新たなスタートを切るわけですから、年収は下がるケースが多いということは覚悟しておいてください。

同職種への転職であればベストな年齢

前職で行ってきた仕事と同じ仕事を、別の会社で行うのが同職種への転職です。

最初の会社で学んだことを、より自分に適した会社で、発展的に活かせるように転職先を探します。

多くの求人は、この年齢層の「即戦力」となる経験者をターゲットにしています。そのため候補の会社も多いはずです。

年収を上げたい、もっとスキルアップしたい、もっと発展性のある大きな仕事に携わりたいといった希望があれば、この年齢のうちに将来性のある転職を検討しましょう。

基本スキル、専門スキルをバランスよくアピール

25歳~29歳までの人材は、まだ一人前ではありません。社会人としての基本スキルも、その職種に求められる専門スキルも、半人前です。

そのため、どこかに焦点を当てて「深み」をアピールよりも、年齢相応にバランスよくすべてが「一人前一歩手前」に達していることを示します。

そして、今後もバランスよくすべてが「一人前」に育つだろうとイメージしてもらえることが、採用試験・面接でのポイントとなります。

肩ひじを張って専門性をアピールしすぎると、生意気で頑固な印象を与え「使いづらい人材」に見られてしまいます。

まだ若く柔軟で成長できる余地があると感じてもらわなければなりません。

30歳、31歳、32歳、33歳、34歳

30歳~34歳くらいの人材は、社会人経験が10年前後になります。現場のプレーヤーとして一通りの業務を経験しており、社会人としての基本スキルは「一人前」と見られる年齢層です。

新人の教育担当者をしていたり、リーダーとして現場をとりまとめていたりと、管理職の経験をしている人もいます。

専門性と管理職の素質をアピール

求人側がこの年齢層に求めているのは、まさに「現場プレーヤーとしての即戦力」と「管理職候補としての資質」です。

これらの力を持つ人は、転職市場では人気があります。

この年齢層の転職者を採用しようとする会社は、1年以内に現場で活躍できる戦力にするつもりでいます。

求人票には「○○の業務を○○年以上経験している人」などと、会社が求める具体的な専門性を示しているはずです。

あなたの専門性に合致する求人を出している会社に、「1年以内に強力な戦力となれる人材」と印象づけられるようにアピールします。

さらに、30歳~34歳の人材は、将来の管理職候補としても期待されています。前職で少しでも部下指導や後輩をまとめたといった経験があれば、自己PRに混ぜ込むようにしましょう。

同職種・異業種への最後の転職チャンス

同職種・異業種への転職とは、仕事の内容は同じであっても、業界が違う会社へ転職することです。

たとえばオフィス機器の営業担当から、旅行代理店の営業担当といったように、「営業」という仕事は同じではあっても、扱うものが違う業界への転職です。

仕事内容には共通点があるため、前職における10年前後の経験が活きます。

そのため同職種であれば、異業種でも転職は可能です。

ただし、業種ごとに独特のルールがあるのが一般的です。さらに、商品知識や主な客層への対応力なども必要になります。

新しい業界のルールに慣れ、新しい商品の特徴を覚え、主な客層の情報を把握するには、大変な労力と時間がかかります。

そのため年齢が上がるにつれて、異業種への転職は、受け入れ側にも転職者側にも負担がかかります。30歳~34歳の年齢が同職種・異業種転職のラストチャンスです。

異職種への未経験チャレンジは慎重に

今までずっと人事職でやってきたのに、いきなり営業販売職に転職したいという人がたまにいます。

このように、今までやってきた仕事の内容をがらりと変えて、異職種へ未経験からチャレンジするのは、この年齢層ではハードルが高いといえます。

可能性はゼロではありませんが、求人側の「なぜ異職種への転職を希望するのか」という疑問に、納得してもらえる回答をしなければいけません。

さらに、たとえ年齢が高くても、あくまで未経験者であるため年収は第二新卒レベルに落ちることも覚悟しなければなりません。

あなたがこの年齢になってから異職種に転職したいと思ったのはなぜか、あなた自身がしっかり自分と向き合い整理しておかない限り、求人側の会社を納得させることは難しいでしょう。

前の職種では将来性がないとか、限界を感じたといった理由だと「なぜ将来性がないと感じたか」などと突っ込まれます。

また、この年齢層に対し「未経験者歓迎」「丁寧に教えます」と求人を出しているのは、年齢やスキル面のハードルを下げ、とにかく労働力を確保したいと思っている会社も含まれていますから、あわせて注意する必要があります。

35歳、36歳、37歳、38歳、39歳以上

35歳~39歳の年齢層の人は社会人経験が15年前後になります。早い人はすでに管理職として数年の経験がある人がいます。

現場の仕事はプロフェッショナルレベルを求められ、社会人スキルと専門性ともに「一人前以上」が求められる年齢層です。

この年齢層をターゲットに求人を出す会社の狙いは「即戦力となる管理職」です。

自社の社員にはない専門性を有している人を外部から採用して補強しよう、将来的にはその分野の管理職にしようという意図を持っています。

そのため、この年齢層の人が期待通りの転職に成功するためには「プロフェッショナルな専門性と管理職経験」の有無が大きく影響します。

新規事業を立ち上げられるスキルがあれば高額で採用される

同職種において、違う会社に転職して、その会社の新規事業を一から立ち上げられる程度の能力があれば、高額の年収を払ってでも採用されるでしょう。

今まで経験してきた仕事のスキルを活かして、新しい会社がこれから始めようとしている事業をプロデュースするような仕事です。

例えば、これから外国人労働者をスタッフとして大量に受け入れて、社員教育や外国人労働者の就労管理業務ができるようにしたい会社があるとします。

しかし、今までは外国人労働者を採用・育成したことがなければ、社内に事業成功のためのノウハウを持つ人はいません。

そのため、専門知識と経験を持つ人を外部から採用しようとします。

そういったときに、人事部において外国人労働者の採用活動、労務管理、日本語教育、マナー研修に携わってきた人がいれば、のどから手が出るほど採用したいはずです。

35歳~39歳以上の人材が、今の年収を上げるために転職をしたいのであれば、これくらいの専門性とマネジメント能力が求められる、ということを認識しておきましょう。

年齢が上がると成長性が落ち、体力気力も20代の人材より低いとみなされます。さらに年齢が高い新入社員は扱いにくいため、敬遠されてしまうのが現実です。

そのため、スキルがない35歳~39歳以上の人はで、会社が求める専門性を持たない場合、転職する際に年収が下がるのは覚悟しなければならないと思われます。

そのためこの年齢層に入っている人で、どうしても年収を下げたくない人は、同職種において「新規事業の立ち上げができる程度」の専門性が身に付くまで、現職で腕を磨き、その後に転職を狙った方が良いでしょう。

異職種への転職は難しい

今までやってきた仕事とは関係のない職種への転職は、この年齢層であればかなりハードルが高いです。

物覚えが悪いとか成長性が乏しいなどといった直接的な理由もあります。

しかし何より、その年齢から全くの未経験にチャレンジしようという考えが、「無計画」「現実逃避」とうつる場合があります。

この年齢になってから異職種に転職したいと思ったのはなぜか、「無計画」でも「逃げ」でもないと相手に納得してもらえる理由がなければ、採用はされません

繰り返しますがこの年齢層に「未経験でも大丈夫です」と謳っている会社は、労働力の確保が狙いである場合が多いため、慎重に求人情報を確認しなければなりません。

どうしても異職種への転職をしたいのであれば、20代の年収ベースに落ちることを覚悟する必要があります。さらに、プライドを捨てて新入社員として一からやっていく姿勢を持たないといけません。

思い通りの転職ができるのは25歳~29歳

転職サイトDUDAの調査によると、転職に成功した人と年齢の関係は下記のようになっています。

転職成功者の年齢割合
年齢 成功者の割合
24歳以下 6.6%
25歳~29歳 37.8%
30歳~34歳 28.7%
35歳~39歳 14.8%
40歳以上 12.2%

これは年齢別に、「思い通りの転職ができ、成功した」と感じている人の割合を調査したものです。

これだけを見れば、「思い通りの転職ができた」が多い年齢層は25歳~29歳ということがわかります。この年齢層をターゲットにした求人は、実際に多いため、転職が成功できる可能性も高くなるからでしょう。

また、続いて30歳~34歳の満足度も高いようです。

年齢が高くても、自分の専門性を活かせる会社とうまくマッチングできれば、現職よりも発展性があり満足のいく転職ができるようです。

30歳を超えると転職は難しいというイメージもありますが、一概に言えず、あくまで会社が求めるスキルを持つか否かで個々に違いがあるということがわかります。

一方、やはり24歳以下の人は、思い通りの転職ができたと感じる人の割合は6.6%と、40歳以上より少なくなっています。

前職を1年程度で退職した人は、「本人の満足のいく転職」という部分では不利なのかもしれません。

転職のポイントは「年齢」と捉えず自分のスキルと相談

このように、年齢ごとの転職パターンをみると、一概にこの年齢であれば転職に有利とか、何歳を超えると転職はできないというわけではないことがわかります。

その年齢ごとに会社が求めるスキルがあり、それ以上のものを持っていれば何歳であっても、満足のいく転職は可能です。


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