会社に行けなくなる職場不適応症の代表的症状「不安障害」

不安は誰にでも多少あるものですが、病的なほどに不安を感じ、日常生活に支障が出る人がいます。

特にその原因が職場のストレスで発症する「職場不適応症」であると、不安を強く感じるのが職場そのものにあります。

そのため、仕事が手につかないとか極度の不安でミスを連発するといったことが、職場で頻繁に起こることになります。結果的に仕事がうまくいかなくなり、また不安が強くなり、結果的に会社に行けなくなるといった悪循環に陥ります。

今回は職場不適応症の代表的症状である「不安障害」について解説します。

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「不安障害」とは

誰でも、慣れない場面や人から見られているときなどでは緊張したり不安になったりするものです。多少の不安は、心の張りを生み、人を成長させるものです。

しかしその不安感が異常なほど強いため、とても苦しい思いをしている人がいます。このように病的なほど強い不安感で苦しむ症状を「不安障害」といいます。

これら病的な不安感を持つ原因が「仕事の内容」「上司」「職場の同僚」など、職場や仕事にある人がいます。す。

例えば、顧客応対などは慣れないうちはとても緊張するものです。電話を取って応対することも、最初は苦手に思う人が多いです。

しかし、お客様に声をかけられただけで飛び上がったり、電話の呼び出し音を聞くだけで動悸が激しくなったりするのであれば、それは病的な不安と言っていいでしょう。

また、一般的に上司には気を使いますし、失敗をしたときや良くないことを報告しなければならないときは緊張して不安に思うものです。

しかし上司の顔を思い浮かべるだけで冷や汗が出るなどであれば、それも病的な不安です。

このように、職場での「何か」「誰か」に対して病的な不安感を抱くのであれば、それは職場不適応症の症状の一つである不安障害であると考えられます。

職場不適応症の不安障害でよくみられる症状は、不安からくる焦り、集中力の低下、イライラなどの精神的なものです。

さらに動機や冷や汗、全身の脱力感、吐き気(嘔吐)、下痢などの身体的な症状が出る人もいます。このような症状がひどくなると、会社に行けなくなってしまうこともあります。

不安障害にはいろいろな分類がありますが、職場不適応症に多いものとして、「パニック障害」「社会(社交)不安障害」「強迫性障害」があります。

パニック障害

不安障害の中でも、「不安発作」という強い発作を起こす病気です。

何の前触れもなく突然強い不安発作に襲われ、冷や汗、動悸、めまい、過呼吸、吐き気、手足のしびれが起こります。

発作中は「このまま死んでしまうのではないか」といった、死の恐怖に同時に襲われる人もいます。

しかし、しばらくして発作が治まると、何事もなかったかのように通常に戻ります。

最初は心臓病や脳疾患を疑い、病院で診断を受けるのですが身体的には何の病気もありません。いくつかの医療機関を経て、最終的に心療内科で「パニック障害」と診断され、治療を始めることになります。

パニック障害は、パニック発作そのものと、「またあの発作が起こるかもしれない」という予期不安の二つに苦しめられます。

「また、いつ死にそうになる発作が起こるかわからない」と思うと、不安と恐怖で何もする気になれず、ひどい人は家から一歩も出られなくなります。

そのため、通勤・出社ができなくなり、会社に行けなくなってしまうのです。

社会(社交)不安障害

社会(社交)不安障害とは、他人からの評価に対する異常な恐怖に苦しむ症状です。

注目を浴びる仕事や人前で何かを発表する場面などで、「恥をかいたらどうしよう」「何か言われたらどうしよう」と強く不安になります。

社会(社交)不安障害とは、不安障害という大きなくくりの中でも、主に「人間関係内で起こる異常な不安」と分類されます。かつては「対人恐怖症」などと呼ばれていました。

単に「人付き合いが苦手」といったレベルを超えて、他人と視線を合わせるだけで恐怖を感じるとか、会話するだけで手足が震える、などの症状が現れます。

また、そのような症状が出ること自体に不安を感じるため、悪循環に陥りやすくなります。

症状が強くなると会社に行けなくなり、社会活動どころか日常生活にも支障が出る人もいます。

強迫性障害

強迫性障害は、しなくて良いとわかっている行動をしないといられない「強迫行動」や、考えても仕方がないとわかっていることを、ひっきりなしに考えてしまう「強迫観念」に苦しめられる症状です。

よくあるのが、カギの締め忘れがないかを異常なほど確認する確認強迫、手洗いを長時間繰り返す洗浄強迫、何かをする前に必ず決まった手順で進めなければいられない儀式的行動などです。

本人も無駄だとわかっていて、やめたいと思っているのにやめられません。生活全般に時間がかかってしまい、最終的には仕事を続けることも困難になってしまいます

職場不適応症の「不安障害」の原因

職場のストレスが原因で発症する職場不適応症。その中に、不安障害という症状があります。特定の上司が怖いとか、人前に出る仕事がどうしても苦痛であるとか、以前起こしたミスのことが頭から離れず、強迫的な確認作業がやめられなくなった、などが現れます。

直接的なきっかけは、職場のストレスにあることが多いのですが、それだけが原因とはいえません。不安障害は、いくつかの原因が重なって発症します。その原因として挙げられるのは、本人の性格と、不安・恐怖体験です。

不安障害発症のベースになるものは、本人の性格です。

完璧主義で神経質、気が弱いタイプの人は、普通の人よりも物事を悲観的にとらえるため、些細なことを不安がる傾向があります。

子どもの頃から「不安・恐怖」を感じやすく、就職してからも「失敗したらどうしよう」「上司に怒られるかもしれない」「恥をかくかもしれない」「自信がない」「認められるわけがない」など、マイナス思考にとらわれている人も多くいます。

さらにそういった人が、辛い不安・恐怖体験をすることによって、不安障害を発症することがあるのです。

上司にひどく叱られたとか、取引先で大恥をかいたとか、大事な会議に間に合わずにトラブルになった、などの職場での不安・恐怖体験が、職場不適応症としての不安障害を発症させるわけです。

不安障害の治療と改善

職場のストレスを原因として不安障害に苦しんでいる人の症状を改善させるためには、大きくわけて二つの取り組みがあります。

一つが、薬物治療やカウンセリングなどを受け治療することです。もう一つは、発症の原因となっている環境を変えることです。

治療には薬物療法、精神療法などがある

不安障害には、薬物療法やカウンセリングなどが有効です。抗不安薬などを服用して精神状態を整え、平行してカウンセリングなどの精神療法を受けます。

精神療法とは、カウンセラーなどの心理専門家に援助をしてもらいながら、考え方や感情の扱い方を良い方向に変えて症状を改善させていくといった治療をいいます。

自分の考え方のどの部分が不安障害を引き起こしたのか、不安や心配はどうして起きるのか、そういった感情とどのように付き合っていけば良いのかを学ぶのです。

こういった治療を受けて自分自身と向き合うことによって、不安・恐怖が起こったときの対処法が身に付き、徐々に社会生活に復帰することができるようになります

発症の原因となっている環境を変える

職場不適応症は、職場で起こる「適応障害」です。適応障害とは、ストレスとなる「原因」がはっきりしている病気です。完全に症状をなくすためには、その原因から離れる必要があります。

しかし、原因となる環境から離れられない状態では、その症状は完全にはなくなりません。一時的に良くなったとしても、また症状が再発することがあります。

そのため、職場にストレス要因があるとはっきりしているのであれば、その要因から離れる努力をしましょう。

物理的に離れることができないのであれば、気持ちの上でだけでも距離を置くようにしなければなりません。

このような心理的に距離を置く方法も、精神療法を受ける中で学ぶことができます。

不安障害は放置すると日常生活に支障をきたします。原因が職場にあるとはっきりしている人は、早めに対処することで慢性化を防ぐことができます。


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